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固定価格買取制度

 住宅用太陽光発電の魅力は、余った電力を電力会社が買い取ってくれるという制度です。以前は、電力会社が売っている電気料金と同じ価格で買い取っていました。そのため、時間帯別料金制度の契約をしている家庭では、日中の高い料金で買ってもらうことができました。

現在は「固定価格買取制度」によって、より高い値段で買ってくれるようになりました。また、買取価格は10年間一定となっており、途中で変わることはありません。

 2010年度までの買取価格は、1kWhあたり、48円でしたが、2011年度は42円となっています。この値段は10年間保証されるので、設置した住宅で買い取り価格が毎年変わるということはありません。また、2012年度以降に設置されたものについては、買取価格を下げていくというのが、政府の方針です。そのため、買取価格だけを見れば、早く設置した方が得だといえます。しかし、太陽光発電システムも値下がりする傾向にあるので、一概には言えないでしょう。政府では、およそ10年強で初期費用が回収できる買取価格に設定しています。

 なお、エネファーム(家庭用燃料電池)やエコウィル(家庭用ガスエンジン発電システム)を設置している住宅では、買取料金は2010年度までは1kWhあたり39円、2011年度は34円となっています。これは、発電設備のある住宅の場合、余って電力会社に売ることができる電力が多くなるため、他の家庭と不公平だからだということです。ただし、東京ガスや大阪ガスでは、エネファームやエコウィルを設置した家庭には、買取価格の差額を補助する制度があります。
 同じ住宅でも10kW以上の施設や、工場など非住宅用の太陽光発電からの買取価格は、2011年度は1kWhあたり40円となっています。2010年度までは24円だったのですが、安すぎて工場などでの設置が進まないため、値段が高くなりました。こちらも、発電設備を持った住宅や工場では、買取価格が1kWhあたり32円と減額されています。

 固定価格買取制度のためのお金は、すべてのお客さまの電気料金に上乗せされます。これを、太陽光サーチャージといいます。2010年度までは0円でしたが、2011年度は電力会社ごとに1kWhあたり0.01円から0.07円の間に決まりました(最高値が中国電力、最安値が北海道電力)。これは一般家庭で1か月あたり、3円から21円程度の負担となります。また、この価格は、太陽光発電の増加によって高くなっていくでしょう。

 太陽光発電以外の自然エネルギー(風力、中小水力、地熱、バイオマスなど)の電気についても、固定価格買取制度が導入される見込みで、買取価格は1kWhあたり15円から20円程度となります。ただし、余った電力ではなく、発電した電力の全量を買い取る制度となっています。

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